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大腸疾患

◆ 大腸癌

最近増えてきている癌(大腸癌)

大腸癌患者は増加しており、今世紀中には男女ともその死亡率は胃癌を抜いて、男性では肺癌、肝臓癌に次いで3番目、女性では1番目になると推定されています。
男女ほぼ同じ頻度で大腸癌にかかります。60歳代がピークで70歳代、50歳代と続きます。5~10%の頻度で30歳代、40歳代でも発生します。若年者大腸癌は血縁者の中に多発する場合もあります。

結腸癌、直腸癌を合わせて大腸癌といいます。
男女ともに近年増加しています。


大腸癌の自覚症状

大腸癌は、一般的には自覚症状がないので、早期に発見することが重要です。

大腸癌検診の代表的なものは、大便の潜血反応で、便をとるだけで簡単に受けられる検査です。これに加えて大腸内視鏡検査を行うとより精度が向上します。

大腸癌は早い時期に発見すれば、内視鏡的切除や外科療法により完全に治すことが出来ます。
また、進んでいても手術可能な時期であれば、外科療法により完全治癒が望めます。
当院では大腸癌の検診から治療まで十分な経験をもって取り組んでいます。何らかの症状のある方はもちろん、無症状でもある程度の年齢の方、また、血縁者に大腸癌になった人がいる方は大腸検査をお勧めします。


◆ 大腸ポリープと大腸がん

近年ますます増加している大腸がん。ポリープのうちに早期治療を!

大腸がんは、女性ではがんによる死亡原因の第1位となってしまいました。(2003年)
男性では、肺がん、胃がん、肝臓がんについで第4位ですが、近年増加の一途をたどっています。
大腸がんの多くは、ポリープをもとにして発生してきます(下図)。

大腸ポリープにはいくつかの種類がありますが、多くのものは腺腫(せんしゅ)といわれるポリープで、小さいうちはほとんどが良性です。
しかし、腺腫は大きくなるのにしたがい、その中からがんができる頻度が高くなることが知られています。5mm以上で約10%、10mm以上で約30%、20mmをこえるとなんと50%以上の高頻度でがんが発生してきます。
したがって、腺腫の段階で内視鏡により切除することにより、大腸がんの発生を予防することができると考えられています。40歳をこえるとポリープやがんの発生が急に増加してきますので、まずは大腸がん検診(便潜血反応)をお勧めします。


大腸ポリープ切除術について

大腸内視鏡(大腸カメラ)で切除します。通常、一泊二日の入院で行い、内視鏡専門医が担当いたします。詳しくは主治医にご相談ください。